チャンスを逃し続けて27年。
本邦公開から四半世紀、自分史上初となる『火垂るの墓』を小学生の甥と姪達と見ました。
平成チルドレンにもかかわらず、既に何度か見ている彼らは得意げにネタばらし。
兄妹が疎開先で身を寄せた親戚の叔母が出てくると、「このおばさん、めっちゃ悪い奴やねんで。」と教えてくれる。
お米のご飯が食べたいとごねる節子。
お国の為働いている人達から優先という趣旨の事を話す叔母と、お粥だけの食卓を囲むシーンを見て「ほら、嫌なやつやろ!」
甥っ子には、極悪非道な大人に映るのだろう。
でも……
果たしてほんとにそうか?
冷たいようだがそれが道理。
誰もがゆとりを失っていた時代。
この映画に悪人は誰一人としていないのに。
大人になってから初めて見た『火垂るの墓』、あらゆる事情が理解できるわたしには余計にやるせなくなる映画として記憶されました。
2015/08/24/ at 9:13 PM
数回観たことがありますが、昨年観た時に「そらそうや」と思った場面があります。
叔母さんが「働かざるもの食うべからず」的なセリフを言う場面。
この時から私の中ではお兄ちゃんが悪者の様に感じてます。
(´・ω・`)
2015/08/25/ at 12:57 PM
元々重い話というのはわかっていたのですが、それで何となく見るのをのばしのばしにしていました。
わたしはあのおばさんにも共感できる。
ちいなべさまも同じように感じたのですね。
年齢にともなって、受けとり方も変化するのだろうけど、どっちにしてもブルーな映画です。
2015/08/25/ at 11:18 PM
斉藤和義ではないけど、この作者が後に言ってことを思い出します。実体験の話だけど、俺は妹にあんなに優しくなかったというか優しくしたかったが自分が生きるのが精一杯だった。
凄く悔やんでいたのが印象に残ってます。
映画公開当時となりのトトロが同時上映ってなんとも言えない感じでした。
2015/08/27/ at 12:19 AM
わたしはもっと自分に厳しくありたいですが…
激甘ですわ。
火垂るの墓って実話ですか?
余計にやりきれなさが残りますが、戦時中はこれが氷山の一角にすぎないのかも……
なんだかなぁ…
火垂るで少し沈んだところ、トトロで和ませてくれましたか?