彼女とぼくの第二章
プロポーズ(仮)
(あなたのうちってほんと何もないのね・・・)
イライラするようなカーテンと、趣味の悪いCDがつまったラックを横目で見ながら 私はピカチュウクッションに仕方なく座った。『落ち着くわね・・・』
彼が缶ビールを持ってくると、二人でささやかな乾杯をした。
BGMは『YAZAWA』だったけど気にしない。
だって、だって・・・
ここは世田谷の一等地なんですもの。私ぜったい彼と結婚するわ。
そして・・・ このうちを好きなようにアレンジしちゃう!! だから少々のことは我慢するわ・・・。
彼がおつまみに持ってきたプロ野球チップス。
『なぁんだ、松坂かよぅ』
気に入らないカードにおかんむりの彼に、私はとっておきの清原カードを渡した。
これも明日のマダムへの第一歩。 とびっきりの笑顔で獲物は離さないわ。
芥川賞 受賞候補 ゲッチュー骨子
2011/02/17/ at 10:57 PM
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2011/02/18/ at 9:39 AM
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