季節の変わり目というのが一番面倒くさい。
早く暖かくならんものかと春を待ちぼうけているところ。
出掛ける時の服装は毎回考えこまないといけないわ、ストーブの灯油も考えながら消費しないといけなかったり何かと細かい面倒が多いのだけど……
今こんなことでぼやいておれるのは平和な証拠なんだろう。きっと。

東北の地震発生から一週間が過ぎて
渦中ではないものの阪神の揺れを体感している私は、実をいうとここまで大事とは思っていなかった。
そして地震規模をニュースで知った時も、東北に知人や身内がいない事でほっとした不届き者である。
時間がたってからひょんな事で知り合った女の子が東北に住んでいるのを思い出し慌てて連絡をとる。
高松の知人が公的機関から救助活動に派遣される。
ここにきて対岸の火事ではなくやっと身近に起こった事ととらえるようになった私の浅はかな考えだけれど、今出来るのは、ストレートに金。
ガキの使いのような金額を募金してきた。

そして大切なのはここにいていつもお腹を満たせる、必要なものがお金を出せば手に入る、暖かい部屋でぼんやりできる、これらが当たり前になって平和ボケすることなく生活してゆく事。
『そちらは日々エンジョイしてね』と被災地の女の子からメールが届き、私なりにこう解釈する。
自分の難事に他人にエンジョイなどと言える心配りには驚いたけれど……

せめて東北にも早く春が来ますよう。