こんなにも暑いとミラクルな事が起こります。
わたしがとある会社でOLをしていた時の話。
季節はちょうど今頃。暑さもマックス。
ある朝コーヒーを入れようと給湯室にはいったら、シンクの排水口から、かいわれ大根が頭をのぞかせていた。
「え！何やこれ？」
と思い慌ててゴムのふたを取ってみると中の円い筒にびっしりそれが生えている。
かいわれ大根は出荷の時に根っこの部分が絡み合っているけれどちょうどあんな感じで、円筒から引っ張り出すと円い株になっていた。
再び「何やこれ？」と考えてみたのだけれど、何かの種がシンクに入りこんでこの暑さと水道水でしっかり養分を取って発芽したに違いない。
排水口がビニールハウスのようになっていたのだった。
問題は何故、何の種がこんなところに入りこんだかという事。
最初はかいわれ大根と思ったけれど、かいわれよりも葉の色が薄くて、大きい。
それでよくよく考えてみたらお中元にメロンを頂いていたのだが、それが無くなっている。
誰かがわたくしに内緒でメロンを切り分けて食べていたのだった。
メロンが食べたかったというわけではないけれど、後始末のずさんさと犯人の人間の小ささが逆におかしくて笑えてしまった。
証拠を隠滅したつもりでもメロンはしっかりこんなところで主張しているのだから(^o^;